《春の特徴》
【1】乾燥
春は日ごとに陽ざしが明るくなり気温も徐々に上がり、桜の開花を心待ちにする、なんとも気持ちの良い心弾む季節ですが、実はその陽ざしによる暖かさを感じるほど湿度は上がっていないため、まだまだ表皮は冬と同じく[乾燥]に晒されている状態ですから、今まで同様引き続き[乾燥対策]には注意が必要な季節です。
【2】肌荒れ
また春になるとアレルギーが悪化したり、花粉症に悩まされる方が増えます。
そもそも季節の変わり目はカラダが外部環境の変化に対応しようと一種の緊張状態になるため、外界からの[刺激]に反応しやすくなります。その上、冬の間の寒さによる代謝機能の低下などで溜め込んでしまっていた毒素を[排出]しようともします。
そんなカラダの状態に、春一番にみられるように春は[風]の季節であるため、湿度の低い乾いた風にチリやホコリだけでなく遠方よりスギ花粉や黄砂が容赦なく飛んできます。
ただでさえ[刺激]に反応しやすく[排出]したい状態に、異物の攻撃を受けるため[かゆみ・カブレ]といった肌荒れや[ニキビ・吹出物]といった肌トラブル、また花粉症に代表される[鼻水やくしゃみ]などに悩まされやすいのです。
【3】日やけ
昔から『暑さ寒さも彼岸まで』と云われるように、春分の日を境に季節の変化を体感するようになります。そしてしばらくして、7月8月のジリジリと照りつける真夏の紫外線を浴びたわけではないのに帰宅後、ホホや鼻先がヒリヒリと赤くなっている[日やけ]を経験した人も少なくないのではないでしょうか?
それは[春の紫外線]に知らず知らずの内に[長時間]、[冬眠肌]を晒してしまったことが原因で起きた炎症トラブルです。[春の紫外線]は真夏ほどの照射量ではないまでも、日ごとに着実にその量を増しています。
ただ、熱を感じさせる赤外線量がまだまだ低く、体感的にはとても快適なため、紫外線対策も忘れて[長時間]過ごしてしまいます。
そして、ちょうどこれらの影響を受ける時期に表皮の最上部にある細胞は1月下旬から2月に生まれた、冬の寒さから血行不良がちでしかも紫外線に対しては無防備な状態で生まれた、か弱い[冬眠肌]ですから、思わぬことでカンタンに日やけの[炎症]がおこり美肌を傷つけてしまうのです。
【4】ストレス
陰陽五行説で【春】は、肝が亢進しやすく、また肝を傷つけやすい季節と定めています。
この場合の[肝]は単に現代医学でいう血の貯蔵庫である「肝臓」をさすだけではなく、気を全身にめぐらす、すなわち「自律神経」機能のことも含んでいます。そのため春は肝が亢進することで血が騒ぐようになり、のぼせやすくなります。
精神的な[怒り]にも注意が必要な時期です。
しかも春はその気象変化の特徴を三寒四温と表現するように、数日周期で変化する上、朝晩と昼間でも気温の差が激しいため自律神経が乱れがちです。自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れ、体調や肌に悪影響を及ぼすと共に精神的にはイライラしたり怒りっぽくなります。
その上、卒業・進学、入社、転勤引っ越しなどで何かと用事が増えたり、その新しい環境に思うように馴染めずストレスとなり、結果イライラや不安、憂うつになりやすい時期でもあります。
肝に負担がかかると怒りが現われ怒りをおこすと肝に負担がかかる…という負のスパイラルに陥ってしまいます。困ったことに[肝]にダメージを受けると、こむら返りや筋の引きつれ、額には深いしわが出来たり目がショボショボしたり、シミが濃くなったり、日やけにも弱くなったり、日光や金属アレルギーの引き金にもなってしまいます。
春は[ストレス]を受けやすい季節と意識して、健康や美肌をキープするためにも、シミをつくらないためにも自律神経を崩さないよう注意していきましょう。
【1】乾燥には・・・
【2】肌荒れには・・・
【3】日やけには・・・
【4】ストレスには・・・