2016.07.27


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今日は少し青空が見える北富士ですが予報には☂マークが出ています。

今日も『水」について続きをお話しさせていただきます。


『水』の話②

富士山からの湧水、忍野村の水はなぜキレイな水なのでしょうか?



そこには富士山の地質上の理由と独特な成り立ちとが関わっています。


富士山は「水の山」ともいわれます。
それは麓に多く湧水群が点在するからです。
忍野八海のある忍野村をはじめ、山梨県側、静岡県側と合わせるとその数は100を超えると言われています。



ではどうやって多くの水が湧き出てくるのでしょう?

まず富士山には川がありません。

普通、山に降った雨や雪解け水は低いところへと集まり、次第に大きな流れとなって川を成してゆきますよね。

平野を流れる大きな有名な幾つもの川は川上へと源流をたどってゆくとさまざまな山へとたどり着きますよね。

ですが富士山には一般的な「川」と呼ばれるものがないのです。

そういえばよくよく地図を見たり近くを訪れた時の記憶をたどってみても、周りにいくつかの川がありますが富士山から直接源流として流れてる感じはないですよね。

しかし、『見えない川』があるといいます。



富士山の下には巨大な地下水脈があるそうです。

いわゆる「川」がなぜないかというと富士山は地質上、水がすぐに浸み込み易くなっていて地下へと流れてゆくからです。

それは富士山が溶岩で形作られているからです。

ご存知のよう に溶岩には無数の小さな穴が空いていて水が浸み込み易いですよね。

そして浸み込んだ水はただ地底へと消えるのではなく、富士山の地質をを利用して地上へと湧出するのです。

ではいったいどんなルートで水は富士山から地表に湧き出るのでしょう?
その秘密は、富士山の成り立ちに隠されています。


実は富士山は幾つかの小さな山を内包する成層火山です。

基盤である「第三基層」の上に約数10万年前の噴火でもとともなる小御岳火山が出来、10万年前頃の氷河期に再度、噴火し「古富士火山」が出来たと云われています。
そして1万年前に現在の「新富士火山」が噴火し誕生しました。

つまり、富士山の中には大きく分けて「古富士火山」と「新富士火山」の2つが存在します。

同じ場所から噴火した溶岩ですが、噴火時の気象条件によって異なる性質の岩になったといいます。

古富士の噴火は氷河期。
この溶岩は水を通しにくい性質を持っているそうです。

そしてその上の比較的温暖な時期に噴火した新富士は水を通し易い性質をしています。

そこで形成された性質の違う岩が、見えない川を造ったのです。

つまり、富士山に降った雨や雪解けの水は、まず新富士火山の自然のろ過器ともいえる溶岩の穴をフィルターの様に通り抜けてゆきます。

そして、その下の水を通しにくい古富士火山の表面を滑るように流れて二つの溶岩の隙間に蓄えられ、隠された巨大地下水脈を通り、数十年かけて富士山の裾野の形に合わせるかのように四方八方へと遠く広がり、湧出してくるのです。
〈下図参考〉



通常私たちの生活の中でろ過、フィルターというと、理科の実験で使うロートやコーヒーメーカーのフィルターの様に円錐を逆さにしたもので下部中央にろ過された液体が集まり雫となって落ちていくイメージを持ちます。

が、富士山の場合、さまざまな要因が重なって奇跡的ともいえる美しい成層火山特有の円錐形となり、その形と特性を利用し地中200mを通る地下水は、数十年という歳月をかけ岩の間でろ過され、不純物の少ない綺麗な水となって、さらに広く、遠くまで湧出されるのです。

山梨県の忍野八海や湖、静岡県の白糸の滝や三島市の清流「源兵衛川」など、樹木や作物を豊かに実らせたり、海へと流れ、海の生物も豊富に育つなど沢山の恵みを与えてくれています。


さて、忍野村で富士山から北東に目を向けて見ますと向かい合うように杓子山がそびえています。
ルリビオ富士忍野工場はこの山の麓にあります。
この山もまた豊かな水を与えてくれます。

そのお話しはまた明日とさせていただきます。


ルリビオ公式facebookページにも記事がございます。是非そちらもご覧ください。

今日も輝く貴女の美肌のために!



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